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慶應義塾大学医学部 内科学教室 腎臓内分泌代謝内科

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免疫・腸管代謝グループ

研究指針・理念

なぜ同じカロリーの食事をしても太る人とそうでない人がいるのか、なぜ一度太ると元に戻すことが困難であるのか、日常の糖尿病・代謝異常症の臨床で生じる疑問に対して基礎実験を用いてアプローチし、臨床に還元できる解決策を模索することを研究の目的としています。
特にメンバーのこれまでの経験を生かし、免疫担当細胞のメタボリックシンドローム・糖尿病での役割の解明、肝臓や腸管などの消化器臓器へのアプローチを介したメタボリックシンドローム・糖尿病の治療法の探索を中心に研究を進めています。

研究活動

  1. 肝内免疫担当細胞の代謝異常症における役割の検討
    肝臓は代謝に関わる極めて重要な臓器の一つですが、一方で多くの免疫担当細胞を含む免疫臓器であることも知られています。しかしながら肝内免疫担当細胞の生理的な役割は不明であります。我々の研究室では、これらの免疫担当細胞が個体のエネルギー代謝制御に関与していると考え、肝内免疫細胞を標的としたメタボリックシンドローム・糖尿病の治療法を検討しています。

  2. 肝脂肪蓄積のメタボリックシンドローム・糖尿病への影響の検討
    肝臓自体の代謝異常症としての表現型に肝脂肪蓄積(脂肪肝)があり、昨今脂肪肝が将来の糖尿病発症の独立した危険因子であることがわかってきました。しかし脂肪肝がいかに糖尿病発症に寄与するかは明らかではありません。そこで我々の研究室では自然発症脂肪肝モデル動物を用いて本病態の機序の解明、および臨床で用いられている脂肪肝治療薬の様々な効果の評価を行い、臨床応用可能な有効な治療法の探索を行っています。

  3. 腸管環境のメタボリックシンドローム・糖尿病への影響の検討
    摂食した食事は腸管で消化・吸収されますが、その過程が代謝異常症の形成に与える意義については明らかでありません。我々の研究室では代謝異常症の形成に腸管環境の変化、特に腸内細菌叢の変化が重要であると考えて研究を進めています。腸内細菌を制御した動物を使用して薬物の効果を評価し、またヒトの腸内細菌の変化を様々な代謝指標と合わせて検討しています。
    また腸管への外科的アプローチとして、消化器外科と共同して胃内バルーン留置術・肥満外科手術を高度肥満の方に行っております。

構成メンバー

・スタッフ

入江潤一郎

(助教)

(平成8年卒)

・学内メンバー

田川裕恒

(大学院生)

(平成18年卒)

伊藤 新

(大学院生)

(平成18年卒)

楠本幸恵

(大学院生)

(平成19年卒)

加藤麻里

(大学院生)

(平成20年卒)

小林奈奈

(大学院生)

(平成20年卒)

田中久美子

(大学院生)

(平成21年卒)

診療活動

2型糖尿病、肥満、脂肪肝

活動している学会

日本内科学会、日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本肥満学会、日本肥満症治療学会、米国糖尿病学会、日本免疫学会など。

代表的論文

  1. Irie J et al. Genome-wide microarray expression analysis of CD4+ T Cells from nonobese diabetic congenic mice identifies Cd55 (Daf1) and Acadl as candidate genes for type 1 diabetes. J Immunol. 180(2):1071-1079, 2008
  2. Yamada S, Tsukamoto Y, Irie J. Waist circumference in metabolic syndrome. Lancet. 370(9598):1541-1542, 2007
  3. Irie J et al. Modulating protective and pathogenic CD4+ subsets via CD137 in type 1 diabetes. Diabetes. 56(1):186-196, 2007
  4. Irie J et al. NOD.c3c4 congenic mice develop autoimmune biliary disease that serologically and pathogenetically models human primary biliary cirrhosis. J Exp Med. 203(5):1209-1219, 2006
  5. Irie J et al. Genetic control of anti-Sm autoantibody production in NOD congenic mice narrowed to the Idd9.3 region. Immunogenetics. 58(1):9-14, 2006
  6. Irie J et al. A modular theory of autoimmunity. Keio J Med. ;54(3):121-126, 2005
  7. Irie J et al. N-acetyl-cysteine accelerates transfer of diabetes into non-obese diabetic scid mice. Diabetologia. 47(10):1803-1809, 2004


肥満・2型糖尿病発症・予防グループ

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